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化粧品の「国家資格者監修」を
検討する前に知っておきたいこと

美容・企業向け
化粧品と鍼具、植物を組み合わせたイメージ

化粧品市場は、良い商品であふれています。成分も技術も高い水準で並ぶなか、生活者が最後に選ぶ決め手は、少しずつ「これは信頼できるか」という感覚へと移ってきました。

その信頼を、どうやって商品に宿すか。一つの答えが、「誰が、どんな専門性で、どこまで関わったか」を実体を伴って示すことです。

ただし、監修を検討される前に、必ず知っておいていただきたいことがあります。専門家の肩書や関与を商品広告で前面に出す場合には、薬機法と医薬品等適正広告基準を踏まえた慎重な設計が必要です。

この記事では、その前提を最初にお伝えしたうえで、鍼灸師の監修で実際に何ができるのか、どう進めるのかを整理します。

先に、薬機法の話をします

「医薬関係者等の推せん」という規定

医薬品等適正広告基準では、医薬関係者や病院・診療所・学校・団体などが、医薬品等の効能効果について指定・公認・推せん・指導・選用している旨の広告を行わないこととされています。

大切なのは、専門家の名前を載せられるかどうかだけではなく、表示全体が「専門家による商品の効能効果の推薦」と受け取られないかを確認することです。

では「監修」はどうなのか

「監修」という言葉だけで一律に判断されるものではなく、表示の場所、肩書、説明内容、商品との結び付きなどを含む全体の見え方が重要です。

「鍼灸師監修」という一行をパッケージや商品広告に大きく載せることを目的にするのではなく、まずは専門家がどの工程に、どのような責任で関わるのかを設計する必要があります。

一方で、商品の設計そのものに専門家が関与すること、商品広告とは切り分けた一般的な情報コンテンツを専門家の監修のもとで制作すること、発信の場で商品の効能効果を推薦しない形で専門知を伝えることなどは、適切な役割分担と確認のもとで検討できます。本来、監修の価値はこの実質的な関与にあります。

監修がつけば、書ける効能が広がるわけではありません

もう一つ、よくある誤解があります。化粧品で表示できる効能効果の範囲は、厚生労働省の通知で定められています。監修者がついても、この範囲が広がるわけではありません。

監修は、言えることを増やすためのものではなく、言えることの説得力と、商品設計から発信までの一貫性を高めるためのものです。

なぜ、鍼灸師なのか

一般に鍼灸師と呼ばれる「はり師・きゅう師」は、西洋医学の基礎と東洋医学の視点をあわせ持つ医療系国家資格者です。3年以上の養成課程で解剖学、生理学、病理学、衛生学などを学び、同時に東洋医学の体系を修めています。

この「両輪」が、化粧品の監修に独自の奥行きをもたらします。

1 「肌質」だけでなく「体質傾向」から考える

化粧品の商品設計は、多くの場合「乾燥肌」「脂性肌」「敏感肌」といった肌質の軸で組み立てられます。東洋医学には、気・血・水のバランス、五臓、寒熱などから身体の傾向を捉える別の視点があります。

同じ「乾燥」という悩みでも、東洋医学では複数の背景を想定します。これは医学的な診断ではなく、中医学的な体質傾向として商品コンセプトや使用シーンを考えるための視点です。「肌質で選ぶ」に加えて「体質傾向から考える」という切り口は、既存商品との差別化や生活者の納得感につながります。

2 季節と時間の視点で、コンテンツに一年分の骨格を与える

東洋医学には、二十四節気に沿った養生という体系があります。季節ごとに変化する身体や暮らしの傾向を整理することで、年間のコンテンツカレンダーに一貫した骨格をつくれます。

一般的な季節訴求に東洋医学の体系を重ねると、発信が単発の思いつきではなく、筋の通った物語になります。

3 経絡・経穴の知識から、使用体験を設計する

顔や身体には多くの経穴(ツボ)があり、東洋医学では経絡という考え方で捉えます。どの向きに、どの順番で、どの程度の力で触れるか。鍼灸師は解剖学的な安全性への配慮と、東洋医学の知識の双方から使用手順を検討できます。

クリームやオイルの塗布手順、美容機器の当て方、かっさやローラーの動かし方など、「使い方」の部分に専門性を入れることで商品体験そのものを深められます。ただし、使用方法の説明であっても効能効果を保証・暗示する表現にならないよう、表示全体の確認が必要です。

4 美容と健康を、ひと続きで捉える

肌だけを切り離さず、休息、食事、ストレス、姿勢、冷えなど日々の暮らしも含めて考える。これにより、「商品+セルフケア」という広がりのある提案になります。

代表の濱田は国際中医薬膳師の資格も保有しており、食養生の視点まで含めた提案が可能です。スキンケアと食を横断したコンテンツは、ブランド独自の文脈を育てます。

5 専門知を、生活者の言葉へ翻訳する

専門的な裏づけを、日常で腑に落ちる言葉へ置き換える。この翻訳ができるかどうかが、PRやコンテンツの説得力を決めます。

専門家に監修を依頼しても、返ってきた原稿が難解では、そのまま生活者へ届けることはできません。知識があることと、伝わる言葉にできることは別の能力です。Acu Castが人選の際に重視しているのは、この「伝える力」です。

監修で、実際に何を依頼できるのか

企画・コンセプト段階

依頼できること成果物の例
コンセプトの設計・監修コンセプトシート、体質傾向を軸にしたセグメント設計
処方思想への専門的視点監修意見書(社内資料)
商品ラインナップの構造設計ライン構成案

この段階からご相談いただくのが最も効果的です。処方が固まってから専門家の裏づけを付けるのではなく、企画の初期から関わることで、監修の実体と一貫性を保ちやすくなります。

訴求表現の検討段階

依頼できること成果物の例
表現の専門的なチェック表現案へのコメント、代替案の提示
生活者に伝わる言葉への翻訳コピー案、説明文案

ここで扱うのは、専門家の目から見て誠実で無理のない表現になっているかという観点です。

※薬機法・薬事の最終確認は、貴社の薬事担当部門または薬事専門家と連携して行います。監修者との役割分担を最初に明確にすることが、後のトラブルを防ぎます。

使用方法・体験設計の段階

依頼できること成果物の例
塗布・セルフケア手順の設計手順書、動画監修、イラスト指示
使用シーンの設計朝晩・季節別の使い分け提案

コンテンツ制作の段階

依頼できること成果物の例
生活者向けコンテンツの監修記事監修、Q&A作成、養生カレンダー
セルフケア提案の設計セルフケア手順、季節ごとの提案

ローンチ・PR段階

依頼できること成果物の例
メディア対応取材対応、コメント提供
登壇・セミナー発表会での解説、生活者向けセミナー
販売員向け研修商品知識研修、接客時の説明設計

店頭で商品を説明する販売員が専門的な背景を理解しているかどうかで、生活者への伝わり方は変わります。監修者の知見を販売現場まで届けることも、実質的な関与の一つです。

その監修を、Acu Castが預かる意味

個人の専門家に直接依頼するのと、Acu Castを通すのとでは、続けていくうえでの安心感が変わります。

  • 目利き現役の鍼灸師である代表が、技術、専門性、そして「伝える力」を中身で見極めて人選します。
  • 品質保証案件との適合性を継続的に確認し、必要な場合には責任をもって体制を見直します。
  • 継続担当が替わっても関係が途切れないよう、監修の記録、判断の経緯、成果物を仕組みに残して引き継ぎます。
  • 一括代行窓口を一本化し、複数名が関わる場合の調整もまとめてお預かりします。

そして何より、「誰が、どこまで関わったか」という監修の実体を、会社として担保します。

実体を担保する、ということ

名前を借りただけの監修は、いまはむしろ信頼を損ないかねません。化粧品広告における専門家の推薦表現には薬機法上の注意が必要であり、実際の関与と異なる表示は景品表示法上も問題となる可能性があります。また、2023年10月からは、広告であることを隠した表示、いわゆるステルスマーケティングも景品表示法の規制対象です。

Acu Castでは、いつ、誰が、どの工程に、どのように関与したかを記録として残します。これは説明責任を支えると同時に、社内稟議や取引先への説明にも活用できます。

よくあるご質問

Q. パッケージに「鍼灸師監修」と表示できますか。

表示の場所や文脈によっては、専門家が製品の効能効果を推薦していると受け取られる可能性があるため、慎重な検討が必要です。リスクを整理したうえで、最終的には企業の薬事担当部門または薬事専門家にご確認ください。

Q. 監修者がつけば、表現できる効能は広がりますか。

広がりません。化粧品で表示できる効能効果の範囲はあらかじめ定められており、監修の有無で変わりません。監修の価値は、言えることを増やすことではなく、商品設計や情報発信の説得力と一貫性を高めることにあります。

Q. 医師監修との違いは何ですか。

専門性と役割が異なります。鍼灸師は、西洋医学の基礎を踏まえながら、東洋医学の視点として体質傾向、巡り、季節の養生、経絡・経穴などの軸を持ち込みます。目的に応じて適切な専門家を選ぶことが大切です。

Q. どの段階で相談すればよいですか。

処方やコンセプトが固まる前の企画初期が最も効果的です。「そもそも専門家に何を依頼できるのか」という段階からご相談いただけます。

Q. 費用と期間の目安は。

関与の範囲によって異なります。単発のコンテンツ監修から、開発期間を通じた伴走まで、ご要望を伺ったうえで必要な関与の形とお見積りをご提案します。

Q. 秘密保持契約は締結できますか。

可能です。開発中の情報をお預かりする場合は、必要に応じて当社および監修者との間で秘密保持契約を締結して進めます。

Q. 鍼灸師が広告に出演することはできますか。

出演そのものではなく、製品の効能効果や安全性を推薦していると受け取られる表現になっていないかが重要です。登場の仕方、肩書、発言内容を設計し、企業の薬事担当部門または薬事専門家による最終確認を行います。

化粧品に、専門性という奥行きを

監修は、一行の肩書ではありません。商品の設計思想に、専門的な体系を入れることです。

その関与が実体を伴っているかどうかは、生活者にも、取引先にも、いずれ伝わります。

Acu Castは、その商品にいちばん合う鍼灸師を、責任をもっておつなぎします。「そもそも何を頼めるのか」という段階からのご相談で大丈夫です。

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